Thomas Muramatsu

カテゴリ:Lutherie-楽器製作( 49 )

ヴァイオリンの設計・デザイン

b0168077_02084471.jpg

コピーではないオリジナルの楽器、でもちゃんとした根拠のある設計をする。
音響学や物理学よりも、音楽理論に近い発想での設計で、境界を割り出して、
自分の手と目で描いていく。

という非常に刺激的な勉強をしています。
絵を描くのも字を書くのも下手で、楽器の綺麗な形を手で描けるとは思っても
いませんでしたが、簡単なこつと考え方を覚えるだけであっと言う間に描ける
ようになりました。
大きな衝撃を経験しています。





[PR]
by thomasguitar | 2017-11-13 20:44 | Lutherie-楽器製作

Theorbo Lute

b0168077_00331090.jpg
一般的にはあまり馴染みの無い楽器ですが、いずれ一台作ってみたい楽器。
写真は久しぶりのパリの楽器博物館にて。
リュートなどの古楽器は定型が割と曖昧で、色々なバリエーションがあります。
リュートやヴィオラダガンバなどは典型的で、地域や製作者によって色々と違いが
あります。こちらのTheorboはリュートの仲間。低音弦と長い竿が特徴です。
この低音弦が中々独特な良い音を出します。
この音を取り入れた別のタイプの楽器が是非弾いてみたいので、製作するしかない
というのがそもそもの動機です。
まずは普通のリュートを作って勉強しないといけないですね。。

[PR]
by thomasguitar | 2017-09-14 00:39 | Lutherie-楽器製作

フレンチポリッシュ アルコールの違い

シェラックを溶かす際に使用するアルコールは、純度が高ければなんでも問題ないと以前書きました。

確かになんでも問題なく使えて、塗装が出来ることは間違いありませんが、どうやらアルコールの種類によって、発色は違うようです。メタノールとエタノールでの発色の違いを記録に残していた人がいました。

まだ時間がなくて自分では研究していませんが、IPA、エタノール、メタノールの三種類は時間がとれた時に実験してみようと思います。

また、シェラック溶液の色抜き(黄色抜き)をすることが出来るようで、そちらも実験していきたいです。

最近はまた演奏が忙しく、作業があまり進んでいませんが、近々また作業スペースに新しい変化があるので、気合いを入れて進めて行きたいと思っています。

[PR]
by thomasguitar | 2015-09-15 10:23 | Lutherie-楽器製作

ギター写真

b0168077_16592360.jpg
先日のロンハーマンでの演奏の際に撮って頂いた一枚で、バフがけをしていないフレンチポリッシュの仕上げが少し分かる写真です。光が当たって、色が実物よりも枯れて見えます。反射で分かるような、落ち着いた光沢がとても魅力的です。

本日は関内アップルにて、海野あゆみ(sax)とデュオで演奏してきます。

3日木曜日は外苑前Z.imagineにてMugiciansのライブです!
Thomas Muramatsu gt&vo
Elia Gaitau pf&vo
Merlyn Kelly ba&vo
19:30open
20:00start(22:30end)
2000yen

[PR]
by thomasguitar | 2015-09-01 17:06 | Lutherie-楽器製作

木地着色、フレンチポリッシュ

木地着色の途中の写真と、フレンチポリッシュの途中の写真を載せます。

WAステインを数回塗った状態。濃いステインを外周から、薄いものを中心が擦り込むように広げていってサンバースト(グラデーション)にします。何度も色を調整しながら塗り重ねていっています。シェラックの下なので、水を使っています。
b0168077_12470310.jpg
この段階ではかなり赤いですが、この後、もう少し落ち着いた色になりました。
フレンチポリッシュをすると、ある程度薄くなるので、特に外周部はかなり濃くした方が良さそうです。また、ステインは、後から重ねた分の方が落ち易くなるので、一番濃い部分は先に濃い色を乗せるべきかも知れません。

b0168077_12482440.jpg
こちらは、フレンチポリッシュの終盤の写真です。塗膜は出来ていて、後は表面を整える段階だと思います。


[PR]
by thomasguitar | 2015-08-17 12:57 | Lutherie-楽器製作

16”アーチトップ Archtop 写真

b0168077_00224994.jpg
b0168077_00223495.jpg
iphoneの写真しか載せていなかったので、製作中の写真を。
ネック整形終盤、ボディ塗装完了・テイルピース完成の状態。


[PR]
by thomasguitar | 2015-08-17 00:24 | Lutherie-楽器製作

シェラック塗装 耐熱の性能 炎天下

ギターが完成して以降、全ての仕事でそれを使ってきました。完全アコースティックの仕事も殆ど成り立っているのがとてもありがたいことです。

当然、様々な環境で演奏していますが、中でも梅雨明け以降、ほぼ毎週末炎天下、直射日光で演奏をしています。オイルや天然樹脂のフレンチポリッシュがどのように反応するのか気にしていましたが、気温40℃近くで無風の中演奏、当然汗をかなりかきますが、その全ての条件でも全く変化はありませんでした。

シェラック塗装は、ラッカーよりも衝撃や引っ掻きなど、傷が付き易いのは間違いありませんが、その他の強度は問題なさそうです。


五月のまだ比較的湿度の低かった時と比べると、明らかに良く鳴るレンジが狭まっています。ただ、この楽器の構造と弦高を高くしていることもあって、1弦15フレット以上は元気に鳴っています。しかし、それ以下の少しの範囲と低いCの音以下、特に六弦ではどうにも元気が出ない音になっています。

今後、製作の勉強を進める上で、そういった鳴っていない季節でもレンジを広く保つ製法または構造を見つけられないか研究して行きたいです。

[PR]
by thomasguitar | 2015-08-08 23:35 | Lutherie-楽器製作

ギターデザイン パーツなどのバランスを決める

CADを使ってデザインをしていると、実物大の全体図を見る機会が無いので、パーツ(fホールなども含め)のバランスなどは縮小して見なければなりません。
 しかし、縮小しても中々ピンと来ないことも結構出てきます。もちろん、実物大の紙の図面でも、実物とは全然違いますが。

実寸のプリントは、設計が完全に終わってからを予定していましたが、アウトラインが出来た段階で、一度プリントにだして、原寸大のシルエットを調達し、パーツの候補は別にプリントしたものをあててみて判断するのがより現実的な方法ではないかと思えてきました。
ヘッド、ホール、糸巻き、ブリッジなど、原寸大で見比べるとやはり分かり易いのでは無いかと思います。大判のプリントは自宅では出来ませんが、パーツ単位ならば、自分で何度でもプリント出来るので、修正して確認することも容易です。
 そうして、デザインを決めた上で、細かい設計図を描き、改めてプリントに出すという流れで行くのが良さそうです。



さて、話が変わって、明日は池袋Absolute Blueでセッションホストとします。
もちろん、自作ギターを持って行きますので、興味のある方はどうぞ。

[PR]
by thomasguitar | 2015-08-02 22:48 | Lutherie-楽器製作

ギターデザイン クラシックなデザインから外れる難しさ。

大まかなアウトラインが進んできたので、サウンドホールのデザインも色々と試してみています。当然、クラシックなfホールタイプは残しますが、それ以外に、オリジナルのデザインで、悪くないものがデザイン出来ないかと試してみています。

しかし、クラシックな定番デザインから外れると、どうしても違和感を感じ易く、バランスも悪く見えてしまう。
恐らく、慣れ親しんだ形が頭に焼き付いているためにそれ以外を受け入れにくいこともあって、とても難しくなります。

 ただ、インターネットで多くの製作家のデザインを見て、気に入ったものがあった時に、それが他のデザインとどう違うのか、どうしてそれが気に入ったのかを考えて、そういうデータを蓄積していくと、ある程度の道しるべにはなります。

実際にデザインした楽器に合わせてみると、ボディのアウトラインとのバランスや、全体の印象の中で見え方が変わります。全体に曲線的なデザインで、ホールだけやたらと直線的にするとやはり浮いてしまう、というように、全体とのバランスが穴の形と同等に重要です。



自分の楽器は比較的トラディショナルな印象を目指しているので、あまり斬新なデザインのホールは合わないのですが、違和感の少ない範囲で独自のデザインのものが出来れば、より自分らしい楽器に出来ます。

また、特に大きなホールにしたい場合に、f型だとバランスが崩れてしまうので、別のデザインがあるとやはり良いです。

[PR]
by thomasguitar | 2015-07-27 12:35 | Lutherie-楽器製作

CADギターデザイン 16インチ ボディデザイン 比較

b0168077_21404189.png
微妙な形の違いで四つ。一番左とその次はウエストまわりの微妙な違い。三本目は上半分(Upper bout)のボリュームを大きくしたもの。一番右は、二本目を同じアウトラインで、ホールのデザイン違い。

どれもぱっと見では分からない程度の差にも見えますが、迷い出すと切りがないです。そろそろアウトラインを一つ決めて、製作用の細かい設計に入りたいのですが、色々考えて中々そうも行きません。

ボディの容積の違いや、ホールのサイズの違いは音の面を考えての作業なので、音のために目指す内容をしっくりくるデザインに纏めないといけないのが難しいです。


話が変わって、今回の製作では、木材をかなり奮発する予定です。前回は、かなり値段を押さえて材料を選びましたが、今回は上等な木材で、細部まで丁寧に仕上げることにします。嬉しいことに、フルアコ第一号も、演奏の現場で絶賛されているので、これから製作する楽器は、外見も含め、全ての面を上質なものにしていくのが目標です。



[PR]
by thomasguitar | 2015-07-24 21:59 | Lutherie-楽器製作