Lutherie-楽器製作

フレンチポリッシュ、シェラック 参考リンク

追加編集予定

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製作中のギターの塗装が終わりに近づいてきました。
今回、塗装は100%フレンチポリッシュにしましたが、実践する前にかなり色々と調べたので、記録として、また情報を探している人の参考になるようにリンクや考察をまとめておきます。


今回使用したの樹脂は、随分前に買ったJ.E.MosersSuper BlondShellac.netで購入したKUSMI #1, Lemon Yellow/Orange, 日本リノキシンで購入したサンダラックの4種類。※ちなみに、フレンチポリッシュでは、樹脂にワックスが入っていても、取り除かれていてもあまり関係ないようです。 アルコールは、東急ハンズで購入したIPAアルコール(99%)
下地の段階で、日本リノキシンで購入した、パミス粉末トリポリ粉末を使用しました。
オイルは、クルミ油ミネラルオイル

調理用のクルミ油とジョンソンのベビーオイル(無香料)を使いました。
ベビーオイルは、純粋な鉱物油です。

アルコールは、無水アルコールであれば。エタノール、メタノール、IPAなど割となんでも大丈夫なようです。有名なビルダーの中には、エタノールを使った方が奇麗だと言う人もいます。ただし、無水エタノールは中々高価です。
一度切りであれば、燃料用のメタノールで大丈夫と思いますが、塗装は長丁場になるので、
蒸発したアルコールを結構吸うことになると思います。IPAはメタノールよりも毒性が弱く、値段はエタノールよりも安いので選択しました。
本来は、揮発性溶剤ようのマスクをするべきでしょう。また、エタノールの方が害が少ないでしょう。
※追記 アルコールの種類によって、樹脂の発色に違いが出るようです。時間が出来たら自分で検証します。

樹脂は、購入したら、早めに密閉容器に移しておくのが良さそうです。
高温多湿の日本では、樹脂が湿気を吸うのか、時間がたつと溶けにくくなることがあります。(Super Blondが中々溶けずに苦労しました)

フレンチポリッシュの具体的な方法

様々な意見があり、しらべるのも一苦労ですが、結局、どの方法でも良好な結果が得られるようなので、自分で気に入った手法、真似したいビルダーの手法を参考にすると良いと思います。

今回、熟読して参考にしたリンク、実際の映像をみて研究してリンクは、

定番の書籍Classic Wood Finishing(George Frank)

マルキオーネの解説、及びビデオ
向こうの協会誌(GAL)のPDFが参考になります。サンダラックを使っているのはこれのせいです。また、Youtubeに結構な量のビデオがあります。

Tom Bills
有用な情報よりもキャッチフレーズ的な内容が多いですが、非常に奇麗な塗装の写真と簡単な解説があります。フレンチポリッシュの教本を出版予定とのことで、待ち遠しいところです。ここの影響もあって、クルミ油を前半に使いました。
現在、フレンチポリッシュのオンラインコースを開設しています。これだけ分かればとりあえずかなりの塗装が出来ると言える、充実した内容です。
(もちろん全て英語ですが)ブログの簡単な説明から想像していた手順と全く違う部分もいくつかありました。
とにかく、フレンチポリッシュの全段階のオンラインコースはここ以外には無いと思います。

Fine Woodworking
実は、フレンチポリッシュの下に、木地着色をするとどうなのかということが、一番調べにくかったのですが、完璧なお手本を示してくれています。非常に参考になります。特にステインの参考にしました。

Youtubeで検索するといくつか動画が出てきます。
Youtube プレイリスト

今回中盤まで、基本にしていたのが、Richard Howellの手順。塗料の充鎮方法は真似していません。
動画
整理されたパターンが分かりやすいです。パッドを三角にするのがとても良いアイデアですが、丸い方がやりやすい部分もあります。

検索上位のこちら、
https://www.youtube.com/watch?v=ParX4-dOf1s&index=15&list=LLiHZrute_ncqtn0-6nTdsFg
ギターにそのまま転用するのはどうかと思いますが、参考になります。
流星のような尻尾が蒸発する様を説明しています。(VaporTrail)

マルキオーネ
初期
https://www.youtube.com/watch?v=TxSay4mn1kU
終盤
https://www.youtube.com/watch?v=zBDdOZ2e1Kg
最初の人と対照的な、小さなパッドです。

見ていると、少量のニスを少しずつこすりつけていくタイプが多いのですが、
マルキオーネは、薄めのニスを多めに乗せているように見えます。
また、ほとんどの人がとにかく円運動で動きまくるのに対して、マルキオーネは
前半はほぼ直線運動、後半の円運動も比較的ゆっくりしています。

今回、後半はマルキオーネ風にして見ましたが、結果は良好。
ある程度塗膜が出来ている段階からだったので未知の部分も多いですが、
手に掛かる負担が大幅に減りました。次回は、頭からこのやりかたで行こうと思っています。
※基本的に、少量を時間をかけて乗せて行く方が、そのままの状態でより光沢が出て、平坦にもなります。塗装後にサンディングやバッフィングをするかしないかで、選択は変わってくると思います。今回、塗装をある程度進めた段階で、サンディング無しで行けそうだったので迷いましたが、塗装を擦り込む作業で手が疲れてしまうので、別の方法にシフトしました。演奏の仕事の前や後に作業をしているので、手の疲労は大きな問題になります。


ニスは、2パウンドカットで適時薄めると良いと書いてあることが多いのですが、ギターの塗装の場合は、初めから1パウンドカットにして、アルコールを都度追加せずにやってしまった方がシンプルなように思います。研究段階ですが。


パミス粉末の刷り込みは、ニスを使わずに、アルコールとオイルのみで行ったほうが良いようです。
ニスを入れて行うと、だまになって固まったり、えぐれたり、結構大変です。実践済みです。ここでのオイルにクルミ油のような、硬貨するオイルが良いという意見があったので、そ
のようにして見ました。いずれちゃんと研究するかも知れません。

※追記 これを書いた当時はこのように感じていましたが、やはり極少量のニスも使った方が良いかも知れません。
まだまだ研究が必要です。また、乾性油を使うかどうかも再考の余地ありです。


パミスの刷り込みはやってもやらなくても大丈夫なのですが、今回、より丁寧に刷り込んだ表板のスプルースの塗装は、裏のメイプルよりも明らかに上手くいっているので、やる価値はあるのではないかと思います。

当初、マルキオーネの影響で、下地の準備にサンドペーパーを使わずにスクレーパーで仕上げようと計画していましたが、技術が足りずに実現出来ませんでした。
しかし、丁寧にスクレーパーで処理したことは効果があると思います。
比較的細かい番手のスポンジパッドでの研磨を経て塗装に進みました。

下地を一度仕上げたら、水分を与えて繊維を起こしてから、再びサンディング、
ニスを一塗りして、乾いたらまたサンディングと、三段階にしました。
3Mスポンジ研磨パッドのFINEからULTRA FINEMICROFINEまで仕上げました。
研磨パッドは東急ハンズでセットを購入して試してから、モノタロウで少し纏めて注文
しました。下地はハンズのセットでこと足りました。とても長く持ちます。




とりあえず、一旦ここまで。
そのうちまとめ直します。

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by thomasguitar | 2015-05-22 15:20 | Lutherie-楽器製作

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